立冬も過ぎた11月8日、今夜は442年ぶりの皆既月食と惑星食が同時におきたらしい。
真の闇体験の中、ここひと月を振り返ろうと思う。
⇒前回のお話はこちら
グッとくる飛騨 | 超インドア派のアラカンが、人生初のリゾートバイトは標高1600mのキャンプ場!! (hida-iju.com)
東京都調布市からここ高山市朝日町立岩へ引越すにあたり、引越しサイトで見積もりを取るところからいきなりつまずいたのである。
なんと、引越しサイト上では高山市朝日町立岩が「エリア外」表示。
え???意味がわからない。
こちら岐阜県にも営業所がないと業者が動けないのである。
もちろん単身パックなんて対象外。
そしてそして安くても40万円以上かかるらしい。
怖すぎる。
…そうだった、キャンプ場のバイトを決めて荷物を移動しようとしたらこの価格を提示されて諦めたことを思いだした。
引越しに「エリア外」が存在するのだ。
でももう決めたから何としても引っ越さないと。
相見積書取るべく、引越し業者3社を同じ時間に呼んで提示してもらい、さらに処分に係る家財も同じく引越し日ギリギリまで引取り業者へ見積もって。
無い袖は振れない、論で結果引っ越せた!!
家財一式は引越し業者さんに積んで頂き、東京都調布市を10月14日に出発して、受取の岐阜県高山市朝日町立岩到着は10月18日であった。
この数日の時間差が遠くへ来た感を感じずにはいられない。
調布の家を片づけ出発したときも、朝日のシェアハウスに到着したときも、この引越し業者さん4人のテキパキとした早い行動が大感動モノであった。
引越し動画を取るつもりが、引越し業者さんのあまりのテキパキで忘れたことが悔やまれる…
朝日町立岩での荷物到着時にチップを用意し忘れたことも後悔。
(出発時は感動のあまり、気持ちの寸志を渡したよ!!)
そんなこんなで、10月18日に晴れて初の岐阜県人高山市民となったのである。
東京-高山間、自動車で片道6時間。
正確には東京都調布市ー岐阜県高山市朝日町立岩間が片道6時間なのである。
中央道・調布インターから中央道・伊那インターで降り、国道361号線(木曽街道)をひたすら走ること100キロで朝日町立岩へ。
トータル300キロ。
信号もない、コンビニもない、山をひたすら越えていくのである。
トータルただの6時間でないのである。
伊那インターからの100キロが怖すぎるのであった。
クルマとはいえ、何が怖いって、獣(けもの)が怖い。
既にクマ・イノシシ、遭遇済み。(なので、ドヤ顔はできるwww。)
さらに峠越え。
峠のくねくね道、ヘアピンカーブだらけである!!
山々山なのである。
そんな獣(けもの)に怯えながら過度の緊張を伴い、東京からの道のりは6時間。
ヘトヘトであった。
同伴のさすがの猫のくるみちゃんも峠道ではずっと「にゃーにゃー(ぐるぐるするよ~)」。
何といっても「くるみちゃん」を表彰したい。
簡単には東京へは行けない、と言いつつもひと月で3回往復したwww。
先人たち、松尾芭蕉や円空上人、歩いて北上???ってどんだけ。
人を乗せてのドローンが待たれるのである。
自分も保護猫との生活は半世紀以上、「お猫様のためになんとかしたい」と思うひとりである。
移住にあたり、事前に相談させてもらっていたのは高山の保護猫シェルターにゃんliving、オーナーの五十嵐さん。彼女もまた、移住組である。
猫ありき、なのである。
移住にあたり今も大変お世話になっている、心強い味方である。
飛騨高山の猫とふれあえる癒やし空間、開放型保護猫シェルターにゃんliving 里親募集中!! (nyan-living.net)
継続的に、持続可能な猫助けで経済を回すというネコリパブリックが全国(岐阜・大阪・東京・静岡)展開しており、ここ飛騨市古川にも猫のシェアハウスができたのである。
https://www.neco-republic.jp
飛騨エリアにもできたことは知ってはいたが東京人の自分は飛騨が全くピンときておらず、キャンプ場生活が始まってから「あれ?もしや近いのか?」。
近くないけど、近い。
コレ、田舎感覚。最近得た感覚である。
古くからの知人が代表を務めるネコリパへ、ご近所(飛騨エリア)なので(東京時代は高円寺シェルターや湯島へは行っていた)行ってみた。
ここの住み込みスタッフも移住組と知り、さらに心強く感じたのである。
遠くに来たな、と感じるも近くにここのスタッフが居るという安心感があるのである。
引越しのバタバタで何となく仕事も決められず、東京のように簡単に日雇いバイトが見つかるわけでもなく、何社か面接するも不採用。
かつての自分なら、とても焦っていたと思うが、なぜか焦ることもなく困っているけど困ってなくて。
再びメルカリに本などをアップし、その売り上げで何となく生活できて。
東京に住んでいたら家賃だけで13万円は必ずかかる経費、この負担が少ないだけで気持ちが軽いのである。
ネコリパ・スタッフの賄いボランティアをしたり、この記事投稿をしているそのご縁でいろんな方と知り合いになったりで、お金はないけど、おかげ様で毎日毎日楽しい日々を過ごしているのである。
そして、さらにまさかのご縁でバイト先も見つかったのである。
「ひろこ、こんな話があるんだけど経験ないよね」
「経験あるある!!」
「えええー!!紹介するよ!!」
11/11から飛騨高山、古い町並みのラーメン屋で働くよ。
裏歴史かと思っていたラーメン屋でのバイト経験がまさかお役に立てるとはww。
観光は未発達だけど、わくわくしかない。
わくわく続行中。
さんまちラーメン
高山らーめん さんまち 開店のご案内 – 飛騨高山フレッシュフーズ駿河屋 (hida-surugaya.com)
キャンプ場のバイト当時の8月から、おかげ様でお友達が複数人泊まりに来ております。
ここのシェアハウスがゲストハウスでもあり、また外でBBQが出来ることもあり、良きゲストハウスなのである。
ワーケーションとしても最高で、ライターの知人は缶詰利用でお越しいただいたり。
そして、ついにここのオーナーから「ゲストハウスとしてのあなたの事業計画書を作って提案してね」と夢のようなお話が。
アトリエすがの稼働します。
アトリエや着物部屋もシェアしてます。
元々、東京でも着物体験やオンラインで着付けを行ったりしてましたし。
アーティスト・イン・レジデンス稼働します!!
アートなワークショップやお抹茶体験、やるよ。
Airbnbも計画中。
細かい設定等は進行中。
知人の範囲では、もちろんお友達価格です。
皆既月食、ここ朝日で初めて迎えた。
442年ぶりの話はさておいて、とにかく真の闇を体験したのである。
月明りで足元さえ照らされる夜も、この日は誠に神秘的な夜であった。
闇とはこのことか!!とはいえ、時間が経てばまた月明り。
夜空を見上げる自分はこの場にひとり。
全くのひとり。
でも、ひとりだけどひとりじゃない感覚がある。
周りの、山を含み自然の中の一体感。なのか?
月食前にここの氏神様である立岩神社へご挨拶に詣でた。
本殿は閉じられており、ご神体は全く見えていない。
いつ伺っても閉じられている。
夏の時も。
でもでも、いつもものすごい緊張感があるのである。
人影は無いのに、なぜか誰かに見られている感じが強いのである。
周りに人はいないのに、ものすごい視線を感じるので、きょろきょろ。
しかし、いない、けど、多分居る。
そんなこんなで、今後ともよろしくお願いいたします。
古い町並みのさんまちラーメンで見かけたら、声かけてね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。