こんにちは。ライターのユータローです。
今回は下呂市金山町に2022年12月にオープンしたばかりの居酒屋「恩家」の恩澤さんにお話を伺ってきました。
恩澤さんは昭和60年生まれの愛知県瀬戸市のご出身。
家庭の事情もあり中卒で社会人として働き始め、いくつかの会社で会社員として働いた後に、下呂市金山町の古民家を購入し、居酒屋としてオープン。
会社員時代から『一緒に働く仲間は家族』という感覚があったため、自身が経営者となった今もその意識を大事にされています。
また、『今、誰の為に、何ができる』を常に意識されていて、とても行動力、スピード感もある方です。
会社員時代に大変つらい時期もあり、その時にたまたま行き着いた下呂のスナックのママに「人に見返りを求めるのは本当の優しさじゃないよ」と言ってもらい救われたことがあったそうです。
その後、恩澤さんが勤めていた会社の倒産をきっかけに、当時一緒に頑張ってくれていた従業員スタッフの方に報いるため、自分が経営者になってちゃんと社員に還元できるような会社を作ろうということで独立されました。
その後は、店舗向けの経営コンサルをしたり、キャンプ場の運営管理の仕事をしたりしながら、再び過去に縁のあった下呂で物件を探していた時にたまたま見つけたのが、現在の恩家にあたる古民家だったそうです。
恩家は、「飲んで泊れるアットホームな飲み屋」。
昔の会社で一緒に働いていたアルバイトの子が、料理屋さんを開くのが夢だったそうで、この古民家に出会ったときから飲食店のイメージがあったそうです。
地元の人からも、「昔はこの地域にも飲み屋があったが、今は車で30分かけて下呂まで飲みに行き泊って帰ってくる」という話を聞くうちに、こうしたお店のコンセプトが固まりました。
飲食店ではなく「家」にしたい、「田舎の実家に帰ってきたようなくつろぎと団らん」をテーマに掲げて、誰かを連れてくる店づくりを行っていらっしゃいます。
また、「恩家」というお店の名前には「地域に【恩】を返したい、地域に必要とされる【家】であり続けたい」という意味が込められています。
1階は居酒屋さん、2階は民泊スペース(2023年4月オープン予定)にし、飲んでそのまま泊っていけるような場所を作られています。
最近は、地元の方々をはじめ、口コミがどんどん広がり、愛される店になっています。特に地元の2代目、3代目の社長さん層に人気が出てきています。メニュー数も多く、家族連れで来やすいような心遣いもあります。
下呂市金山町は、「すごく人情ある町で、人の大切なものを大切にしてくれる暖かい場所」なのだそうです。
この地域は、もともとダムの建設で外から人が集まった町で、そこに宿や飲食店があって、外から来た人たちが飲んで楽しんでいった場所だそうです。
こうした背景もあり、来るもの拒まず、外から来る人に対して受け入れてくれやすい風土があるのかもしれません。
恩家で地元の人たちが集まった時にも、「どうやったら自分たちの街のことをもっと外の人に知ってもらえるか」という前向きな話が多いことも地域の魅力の一つとのことです。
○ここに来て商売するのはどうですか?
仕事によるかもしれませんが、都市部で会社員やるより、地方で自分で商売することは、とてもやりがいがあります。
最近は、空き家、移住の手当て、創業の補助など公的な支援制度も充実していて、低コストで開業できます。
田舎でもネット環境があり、Amazonでモノもすぐ届くので地方だからという不便さも少なく、チャレンジできる環境がここにはあります。
○田舎への移住は、人として深みを持てる場所
こちらに来て、年配の方とのコミュニケーションがとても増えました。
自分の倍生きている人とのやり取りを通じて、自分自身の人間としての深みが持てるようになったと感じています。
以上、恩家の恩澤さんのお話を書かせて頂きました。
これから地域に移住を考えている方の参考になれば幸いです。
恩澤さんは、ご経歴もディープで、ここには書ききれないこともたくさんあります。
是非、恩家に行って恩澤さんのお話を直接聞いてみてください。では!
【恩家】
住所:岐阜県下呂市金山町金山1940-8
電話: 0576-74-1249
Instagram: @yuta_ima_kokoni_imasu
https://www.instagram.com/yuta_ima_kokoni_imasu/