あなたに寄り添う、岐阜県下呂市の熱い就農支援

 

1、自己紹介

高山市在住のライター、恵子です! 2児の母です。
私達家族は、田舎暮らしがしたくて名古屋から高山市へ移住してきました。

 

移住をしてみたいなと考えている方の中には、農業を始めたい!という方もいると思います。
そこで、今回の記事は、就農を希望されている方に、「あなたに寄り添う、岐阜県下呂市の熱い就農支援」についてお伝えします!

本題に入る前に、場所の紹介です。

 

2、岐阜県下呂市は、こんな所です。

岐阜県の中央に位置し、日本三大名泉の下呂温泉があります。

年間110万人の観光客が訪れる町。温泉街は下呂市の中心地にあり、観光地以外はのどかな田園風景が広がっています。

農作業の後に、ちょっと車を走らせて温泉に行くこともできます。

 

気候は、下呂市の7月の平均最高気温は30度。平均最低気温は 20度。

岐阜は暑いという印象があるかもしれませんが、テレビで日本一暑い町とPRしている多治見市とは場所が違い、そこまで暑い所ではありません。
明け方は涼しく、夏でもあったかい布団が欲しいくらいです。

雪は降っても比較的早く溶けて、雪かきもあまり必要ありません。

このように山や川、そして温泉にも恵まれ気候も良い自然豊かな下呂市では、美味しいお米や野菜もたくさん作られています。

 

3、岐阜県の就農支援は「連携がいい!」

今回お話を伺ったのは、岐阜県内でトマト栽培への就農を希望されている松田さんご夫婦です。

お二人とも、それぞれ東京と神奈川の出身です。
旦那さんは、農業高校を卒業されていますが、農業とは別の仕事をされていました。ですが、この度一念発起。移住と、トマト農家への道を目指しています。下呂市や郡上市のトマト農家さんを訪問し、最終的に希望する研修先を決める就農体験をされていた時に、お話しを伺いしました。


--岐阜県の就農移住に関するサポート体制は、いかがですか?

松田夫婦
東京に岐阜県の相談窓口である「ふるさと回帰支援センター」があり、近くで気軽に相談できる点が良かったです。
そのセンターにいる岩瀬さんが、話を聞いてくれて、岐阜県の必要な人に、すぐに連絡してくれて繋いでくれました。
自分達で、キーパーソンとなる人を探すのは、時間がかかる事だと思うので、助かりました。

ふるさと回帰支援センター 岩瀬さん

ふるさと回帰支援センターの詳細はこちらからチェック!


--ふるさと回帰支援センターは、東京の有楽町にあり地方への移住について各都道府県の相談員がアドバイスしてくれる専門機関でしたね。

松田夫婦
また、「岐阜県」の就農支援の担当者に相談した際も、1つの市だけでなく、複数の市を紹介してくれました。

岐阜県内の複数の農家さんを見て回る際、市の担当者の車に乗り見学。
そして次の市の担当者にバトンタッチという風に、市の担当者の車を乗りついで見学させていただきました。
「県」から「市」への連携がスムーズで、就農希望者にとって、いい所だなと感じました。
また、「市」ごとの変な囲い込みがなく、色々見せてもらえるのは、検討している者にとって、嬉しかったです。


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就農で移住される際、どんな事が不安ですか?

松田夫婦
不安な事だらけです(笑)
お金の事こともそうです。トマト農家として自立してやっていくには、ハウスをたてるのにまとまったお金がかかります。
ですから、今回、研修先を見つける際の就農体験、見学に見て回らせていただける際、宿泊費を岐阜県や市で補助金を出していただけるのは、軍資金を減らさないで済むので助かります。


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へぇ~。そのような支援があるのですね。

松田夫婦
また今回、就農体験をさせていただいた下呂市の農園では、御飯の時に近所の農家仲間や地域の人、20人ぐらい呼んで食事会をひらいてくれました。
就農希望者と、地域の人とをつないでくれる場をつくってくれました。
そこで地域に住む方と知り合いになり、先輩農家さんのリアルな話を聞かせてもらいました。

松田夫婦

その食事会の時、JA、役所、移住サポーター、先輩農家さん、地域の人が一体となって、私達を後押ししてくれる雰囲気が、嬉しかったです。

お金の事、家の事、土地の事、生活の事、販路の事、不安は尽きませんが、支援してくれる人たちがいるのが、心強いと感じました。

--サポートしてくれる方がいるというのは、嬉しいですね!

松田夫婦
他にも、新規就農者は2年間の先輩農家さんの所での研修が終わった後、住む家や農地を探さなくてはなりません。
空き家や空き地があっても、他所から来た知らない人にはなかなか貸してくれないという話を聞いたことがありましたが、サポーターの方に地域の人との間に入ってもらえると、話がスムーズに行きそうだという希望が見えました。
あとは、自分達が農業を頑張っている姿を見せ、信用してもらって土地や家を貸してもらえるようになりたいと思います。


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なるほど。確かに、移住には不安が尽きないですよね。でも、地域の方が応援してくれると思うと心強いですね。身近に相談できる人達がいる環境というのは、暮らしやすさにつながると思います。

松田夫婦
逆に質問ですが、恵子さんの移住の決め手は、何でしたか?


--私の場合、決めては「人」だったと思います。初めて就職した会社は高山にありましたが、単身で初めての土地に住み、不安でした。そこで、大変お世話になった方々がいます。困った時は、親の様に助けてくれました。
その優しさ暖かさが忘れられず、結婚で名古屋に引っ越しましたが、再び高山に戻りたいと思った理由のひとつです。

松田夫婦
確かに今回の就農体験で、先輩農家さんの仕事を拝見させていただいて、こういう方達と一緒に仕事したいなと感じましたし、就農支援の窓口になった役所の方も、熱量が高く出会った人が決めてというのは、納得できます。


--移住して、その地域に根ざして暮らしていくんいは、やはり人間関係がキーポイントになると思います。だから、移住を検討している方には、ぜひその地域の人に会いに来て、自分とフィーリングがあうかどうか、確かめてほしいと思います。

 

4、本気で就農したい人に、いい事も悪い事も全部伝えます。

次にインタービューしたのは、下呂市で就農したいと思った時、窓口になる市役所の熊﨑さんです。(下呂市農林部農務課)


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就農希望者の松田さんご夫婦に話を聞いた時、下呂市は地域一丸となって就農希望者を支援してくれる雰囲気が良かったと聞きました。

熊﨑さん
そうですね。就農支援の窓口である役所、販路や資金調達の農協、技術指導の農林事務所等、関連機関が集まり月1回本音で話をする場をつくっています。例えば、松田さん夫婦が来た時も、どのような就農体験プランにするのかを話し合いました。

また、指導農業士の先生が、我が子のように新規農業者の所に頻繁に通って、土や農作物の病気の事など就農指導してくれます。
関係者の連携が強く、一丸となって就農希望者を支援できているのが下呂市の強みです。

他にも下呂市には、研修生用の住宅があります。
そこがいわば学生寮のような雰囲気で、ワイワイと就農研修生が一緒に暮らしています。彼らは仲間であり、ライバルでもある。分からないことを聞いたり、悩みを相談したり。研修1年生は、2年生の先輩のハウスを建てるのを一緒に手伝い、2年生になれば後輩がハウスを建てるのを手伝ってくれる。
お互いに助け合ういいコミュニティが出来ています。


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なるほど。公的な厚い支援だけでなく、仲間づくりができる環境もあるのですね!同じ志を持った仲間ができれば、長く農業をやっていく上で心強いですね。熊﨑さんは、窓口として就農希望者と接点がありますが、就農希望者が気にしているのはどのような点でしょうか。

熊﨑さん
農業でいくらかせげるのか、という点です。下呂市でトマト農家をする利点は

◎本格的な園芸ハウスでなく雨よけハウスの為、初期投資が少なくてすむ。
◎6 月~11月までトマトの収穫ができるので、長いスパンで収入が見込める。
◎飛騨トマトにはブランド力がある。都市圏、関西に販路がある。

というのが挙げられます。
下呂市における、農業従事者1人当たりの経営指標は、年間農業所得400万円です。


--へぇ~。年間農業所得の目安があるんですね。知りませんでした。

熊﨑さん
所得を増やす成功のカギは、作付面積を増やすこと、規模を拡大させることです。

そのためには、貸してもらえる土地を増やさなければいけません。
家と畑が遠いと作業効率が悪く、近所づきあいもダブルになるので近い所で探す方がいい。
ですから近所付き合いも大事で、地域との橋渡しをします。
都会の方には、近所付き合いはめんどくさいと思われる方もいるかもしれません。
しかし、近所づきあいをしておくと、お互い助け合いの関係ができます。
昨年の台風でハウスがつぶされた時は、近所の人が助けてくれました。
田舎で農業をしていくには、近所付き合いも全部しょっていく、覚悟が必要です。覚悟を持って来てくれた方には、地域一体となってバックアップしていきます!


--下呂市での就農の話をもっと聞きたいと思った時、どこで聞けますか?

熊﨑さん
就農フェアには、出られる限り出て、就農希望者との接点をつくっています。レスポンスの速さも大事だと思い、就農希望者とLINEやメールでやりとりし、親身で早いレスポンスを心がけています。

就農希望の方には、いいことも、悪いことも、両方伝えるようにしています。よその土地から移住して農業を始めるには、田舎のいい所、悪い所も知って、他の場所も見て決めて欲しいと思っています。だから、腹を割って本音で話をします。


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熊﨑さん、下呂市の熱い就農支援のお話をありがとうございました。新規就農をしてみたいと本気で考えている方、ぜひ一度、下呂市の担当者に会いに来て、話をしてみてください!

下呂市での新規就農のお問合せ先
下呂市農林部農務課 電話:0576-53‐2010

比留木恵子
比留木恵子

2017年に田舎暮らしがしたくて、名古屋から高山市へ移住。保育園と小学生の子供がいる4人家族。仕事は、飛騨の美味しいものを全国に届ける通販サイトのアドバイザーをしている。地域活性化・まちづくりに興味があり、色んな人と喋れるワークショップが大好き。最近はパン作りに夢中。焼き立てパンを頬張る時がなによりの至福。

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