こんにちは、ライターのリョウです。
今回は高山市の街中にあたらしくオープンしたコーヒー屋さん
Falò Coffee Brewers(ファロ コーヒー ブリュワーズ)のタケさんこと
竹橋寛記さんにお話を伺ってきました。
タケさんは大阪府出身で、ゲストハウスのスタッフや京都のカフェでの勤務、オーストラリアのメルボルンでバリスタとしての修行などを経た後、高山に移住してお店をオープンされました。
ちなみにタケさんは私の友人でもあるため、お店のオープンをすごく楽しみにしていました。
リョウ: お店の準備段階からいろいろと苦労されていたのを見ていたので、心からのおめでとうを送りたいです。
タケさん: ありがとうございます!オープンまで、すごく時間が長く感じました。
リョウ: 実際にお店にお邪魔しているのですが、すごく洗練された空間ですね。お店の空間づくりにはどんなこだわりがあるか教えてもらえますか?
タケさん: メニュー表に飛騨市河合村の山中和紙という和紙を使用したり、薪ストーブも岐阜県で製造されたものを入れたり、できるだけ地元のモノ、飛騨のモノを使うように意識しています。キャンプが趣味なので、地元木工作家さんとコラボしたアウトドアグッズ等も販売予定です。
リョウ: コーヒーを頂きながらお話をしているのですが、このコーヒーはどういったコーヒーなんですか?
タケさん: ルワンダという国で生産されたコーヒーで、華やかな香りと、みかんのような果実感、シロップのような舌触りが特徴のコーヒーです。
リョウ: タケさんの淹れてくれる浅煎りのコーヒーは酸味や香りが特徴的で、コーヒーというよりも紅茶を飲んでいるような感覚があります。
タケさん: このようなコーヒーの他にも、エスプレッソベースの飲み物も用意しています。
カフェラテやカプチーノなど、コーヒーと牛乳を合わせた飲み物ですね。
豆乳やオーツミルクに変更もできますので、ヴィーガンの方にもおすすめです。
リョウ: 朝ごはんにもなるようなトーストや、コーヒーと合わせて頂きたい焼き菓子などもありますね。
タケさん: トーストに使うパンは高山にあるパン屋さんから仕入れたり、焼き菓子などは地元の素材を使って自分で作ったり、食べ物のメニューも地元のモノを取り入れるように意識しています。
リョウ: タケさんは僕と同じ関西からの移住者ですが、なぜ飛騨地方でお店をすることにしたんですか?
タケさん: 厳密な品質管理、適切な生産過程を経たスペシャルティコーヒーの文化を飛騨地方に広げたいと思ったからです。自分の感じた「良いモノ」をお店を通して飛騨地方の皆様に提案したいと思っています。
キャンプやアウトドアが好きなので、自然を満喫できる環境に身を置きたかったことも理由のひとつですね。それ以外にも、自分の店を、様々な文化の交差する場所にしていきたいです。
店名の Falò(ファロ)はイタリア語で焚き火という意味で、多様な文化を持つ人々が、焚き火を囲むように交流してほしいという願いがあります。
リョウ: 私もタケさんにいろんな面白い人を紹介したり、紹介してもらったりもしました。
タケさん: そのあたりにも、地方でお店を開くメリットがあると思っています。都市部と比べて人との繋がりが作りやすい環境があると思うし、都市部だと人が多すぎて、どこから手をつけていいか分からないような感覚に陥ってしまいます。まだ入ってきていないあたらしい文化などが根付いていく最前線に身を置けるのも、地方の魅力だと思っています。
行動力さえあればすぐにいろんなことができるし、良い意味で挑戦するためのハードルが低いと感じます。
リョウ: 都市部でお店を開く、と考えたときに「自分なんかがお店をはじめて大丈夫なのか」、「中途半端な事をして同業の人に怒られないか」といった存在しないハードルの高さを感じてしまうように思います。
タケさん: 人が多いと、そういった被害妄想的な気持ちになりがちですよね。でも、地方だとそんな気持ちにはなりにくいので、お店を開くことや、いろんなことに挑戦しやすいと思います。
リョウ: さいごに、どんな人にお店に来てもらいたいか、どのようなお店にしていきたいか、お話してもらえますか?
タケさん: 一番は飛騨の地元の方、県外から自分の店を目指して来てくれる方、観光で来られる方、なんにせよ、気軽に来てもらいたいです。朝起きて、コーヒーが飲みたいなと思い立って、部屋着のまま来てもらえるような店にしていきたいです。日常に溶け込むようなイメージですね。日常に溶け込むということは、文化として根付いているということだと思うので、そういうお店づくりを目指していきたいです。
リョウ: 私もおいしい朝ごはんとコーヒーを飲みに通わせてもらいます!タケさんありがとうございました!