7LDK一軒家が驚きの家賃4万円!ひとり親が豊かな自然の中で子育て 手を差し伸べてくれる人達がいる街で

こんにちは(^-^)/
生まれも育ちも
岐阜県高山市の恵子です♪

私は今、
NPO法人飛騨高山わらべうたの会
乳幼児親子達との交流や託児等の子育て支援に携わっています(^^♪

前回の記事に続いて、今回も移住者が多い同僚スタッフの中から、
高山市に移住して1年、ひとり親の末松 瑠璃子さん「愛称:るーりー」(以下るーりー)をご紹介します。
愛娘さつきちゃんと2人で関西から移住してきました。

現在は、訪問介護の仕事をしながら、わらべうたの会の活動に携わっています。
ひとり親のるーりーが、どうやって高山市で生活しているのか、私生活が気になって取材させてもらいました。

 

るーりーと飛騨の出会い


るーりーは、兵庫県三田市出身。
なぜ、地元じゃない高山市を選んで移住してきたのか?

…それは、子どもの頃の「飛騨(ひだ)」との出会い。
(飛騨…岐阜県北部地方の高山市、飛騨市、下呂市、白川村の総称)

るーりーは、毎年、夏休み等に家族(母と兄と)で、
上宝村(現在は高山市上宝町)の民宿「長七」に遊びに来ていたそうです。

みんなですいか割りをしたり、民宿の方に親戚のように親しくしてもらい、
自然の中で遊んで、楽しい思い出がいっぱい。

夏休みだけでなく、お正月等に親戚で集まる時にも呼んでもらえた事が本当に嬉しかったそうです。
その時はお泊まりもさせてもらって、

「女6人ぐらいみんなでコタツに足突っ込んで寝たのが、楽しくて楽しくて…」

と話してくれました。

大人になってからも小さい頃の上宝での楽しかった記憶が忘れられず、
今度は飛騨の冬を知ろうと、25歳の冬に3ヶ月、
上宝のお隣の福地温泉(現在は高山市奥飛騨温泉郷福地)に住み込みで働きに来ました。
その時も飛騨の温かい人達や豊かな自然に、居心地の良さを再認識したそうです。

福地温泉住み込み後の約1ヶ月は、楽しい思い出いっぱいの民宿長七でお手伝い。
かまくらを作りライトアップして、名古屋からの家族を招く田舎体験のイベントを手伝わせてもらい、

「地域の一員になれたような気がして、嬉しかった♪」

と話してくれました。

その後、るーりーは、結婚。

ご主人の仕事の都合で都会へ引っ越しました。

長女さつきちゃんを出産し、子育てに励んでいたものの、
夫婦間のすれ違い等が原因となり、別居を決意。

もう一度、大好きな高山に戻り、豊かな自然の中で子育てしたい!!と

強く思ったそうです。


 

7LDK家賃驚きの4万円!!


当時、住んでいた家の退去期限が近づく中、るーりーは、さつきちゃんと高山へ。
ゲストハウスに宿泊しながら、高山での家探しを始めました。
久し振りの高山は、山が近く、川の水がきれいで、深呼吸できる最高な場所だと改めて感じたそうです。

事前に、「高山市 母子」とネット検索して出てきた、
今は職場でもあるNPO法人飛騨高山わらべうたの会に連絡をとると、
代表の岩塚から「ひとり親用の資料を揃えておくので、飛騨高山・森のエコハウス(わらべうたの会の事務所)に寄って下さい」
と言われました。

高山市と連携して、市営や県営住宅の下見の手配もしてくれたそうです。
この時の対応がとても早く、とてもありがたくて、少しでも恩を返せたら…と、移住後に、わらべうたの会のスタッフになりました。

るーりーの母親の希望で古民家の見学にも行く事になり、地元の不動産屋さんに

希望条件

  • 人が集える(来やすい)
  • 風通しが良い
  • 自然が近い
  • 街から遠くない

を伝え、見学に行くと、

そこには、るーりーの好みの家が。
売りに出ていた民家を大家さんのご厚意で、敷金・礼金なしで貸して頂ける事に!!

めでたく高山での生活を再スタートさせました。

るーりーの住まいは、高山駅から車で15分。目の前には山や田園、畑が広がり、
夏休みにおじいちゃん・おばぁちゃんの家に遊びに来たみたい(笑)

子ども達が走り回れる広さの7LDK(1階に4部屋と2階に3部屋)に車庫、倉庫、徒歩5分のところに田畑も借りて、

家賃驚きの4万円!!
(5年住む事を条件に高山市の家賃補助を受けています。)

▼飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進事業補助金▼
https://www.city.takayama.lg.jp/shisei/1015214/1003942.html

家の中を走り回っても、大声を出しても、怒る人は誰もいないし、近所迷惑になる事もなし。
家の中にはブランコも♪

自宅からは、毎日こんな素敵な風景が見放題♪

 

“自然”を満喫

るーりーが高山を好きな理由の1つは、四季がはっきりしているところ。

 

 

 

ゲストハウスで出会ったドイツ人のパウラさんと一緒に飛騨のお正月に欠かせない花餅を町内の行事で作ったり、

軒先で干し柿を作ったり、

ご近所のおばぁちゃんから赤かぶの収穫を手伝って、漬け物の作り方も習いました。

春の山菜、あずき菜の天ぷらやおひたしも美味しくて、大好きだそうです。
今年の春には、大家さんのご厚意で田植えを仲間達と。

休日には車で30分。
るーりーが友達作りにオススメという原山市民公園へ遊びに行く事も。

 

繋がる“人”

今は、るーりーとさつきちゃん、ゲストハウスで出会い、意気投合したパウラさんと3人で生活中。

公民館がすぐそばにあり、遊びに行く事で、ご近所さんとの交流も広がってきたそうです。

田んぼを、稲を植えるところまで準備してくれて、採れたての野菜や地元特産の塩屋桃を差し入れしてくれる、いつも気さくで優しい大家さん。
ケーキを焼いたと届けてくれるお隣さん。
公民館の遊具で遊んでいたら、採れたてきゅうりをくれるおばぁちゃん。
そのまま、その場でかじれるなんて、贅沢の極み♪

ご近所さん以外は、どうやって人脈を繋いだのか聞くと、高山では紹介してもらったり、会いたい人に繋げてもらえるのが早いと話してくれました。

「こんなん(こんな事)やるからおいで」

「一緒にやろう」

と、誘ってもらう事も多いそうです。

高山の人の印象は、誰と話しても気さくで壁がなく、初めての感じがしない事。
飛騨では、あの人とこの人が知り合いだった、実は昔、会ってた事があった等、本当にビックリする位によく人が繋がっていきます。

繋がるといえば、るーりーの取材中、私も今度仕事を一緒にする方と偶然繋がってビックリ!!

都会に住んでいたら、こんなに短期間でこんなに友達の輪が広がっていく事はきっとなかったでしょう!!

 

移住検討者へ…

るーりーに、この1年を振り返ってもらうと、

「1 年はあっという間で、孤独を感じた事はない。今は特に困った事もなく、心にゆとりがあって、本当に楽しい。求めれば手を差し伸べてくれる人達がいるから、1 人で頑張らなくてもいいって感じてる。
大好きな高山に住んでると幸せを感じれて、たくさんの人との縁ある出逢いや関わりからPOWER をもらっている。」

とポジティブな言葉ばかり返ってきました。

これから移住を考えている人に向けてのアドバイスは、

「高山はほんまに魅力がつまった場所、来てほしい‼︎自分の希望を具体的にいろいろ書き出してみるのはおすすめ!どんな家?どんな場所?アクセスは?周りはどんなとこ?
事前に書き出すのがおすすめ!自分がワクワクするキーワードやイメージを繋げて、心が惹かれる方に動くと必ず出逢いがある♪気になる人に話しかけてみると広がっていくよ!」

始めは、るーりーの

「だんご食べに行こう!」

につられて、高山にやってきたさつきちゃん。
高山の自然に囲まれ都会でできない経験とたくさんの人達から愛情を受けて、すくすくのびのび元気にニコニコ成長中♪

“高山の自然と人”

この環境が今のるーりーの原動力になっているようです。

 

高山市には、ひとり親家庭への支援制度があり、その中で、NPO法人飛騨高山わらべうたの会は、

「ひとり親家庭等日常生活支援事業」の委託を受けて活動しています。

ファミリーサポートの代替事業として、びぃ・ぼぉサポート(飛騨弁で女の子・男の子)も始まりました。

まずは、皆さんも自分がどんなところに住みたいか、想いを巡らせる事から始めてみませんか?

 


大志多恵子
大志多恵子

1979年高山生まれ高山育ち。飛騨高山が好きで、高卒後、そのまま地元就職。現在は中学1年生になる息子と小学3年生になる娘と夫、母の5人暮らし。親子で参加したイベントがきっかけとなり、NPO法人飛騨高山わらべうたの会のスタッフに。ぎふ木育ひろば兼高山市つどいの広場チャイルドランドで子育てコーディネーターとして主に乳幼児の親子と交流や、託児業務(子育て支援員研修を受講)等の子育て支援に携わっている。趣味はウクレレ♫
■NPO法人飛騨高山わらべうたの会
 https://hidawarabe.org/

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