雪かきのポイントは、家探しにも通じる!
高山市在住のライター、恵子です!
保育園児と小学生の子供を持つ2児の母です。
私達家族は、
田舎暮らしがしたくて、娘が小学校に入学するタイミングで、名古屋から高山市へ移住してきました。
移住をしてみたいなと考えている方の中には、雪の生活が心配という方もいる思います。
特に、雪かき!
都会に住んでいると、雪かきをしたことがないし、そもそも、雪かきは誰かが教えてくれるわけでもありません。
そこで、今回の記事は、雪かきについてお伝えします!取材を進めていくと雪かきの始末が悪いと、ご近所トラブルにつながる事が判明!また、雪かきを考慮した家探しのポイントもお伝えします!では、早速行ってみましょう。
岐阜県飛騨市宮川地区と、河合地区です。
この地区は、スキー場が近くにあるほど、雪が沢山ふる地域です。雪が多い時は、胸の高さ位まで積もるとか。
下の写真は、数年前の物。
車の高さを超えています!
今回、
雪かきについて教えて下さったSさん(左)です!
ありがとうございます!
右は、
雪像を作って子供達を喜ばせている雪匠組のIさん!
Iさんを取材した記事はこちらから!
ここからは
本題の雪かきのルールについてご紹介します!
2-1
雪かき暗黙のルールその1:
雪かきをしないと、危ない!
自分の家の雪の管理は、ちゃんとする!
そもそも、雪かきが必要なのはどうしてでしょうか?
雪が降らない地域の方だと、
これがピンとこないかもしれません。
雪かきをせずにいると、日中の日差しで雪が少し溶け、夜の氷点下で、カチカチの氷になります。人も車も滑りやすく、事故が起こりやすくなります。
また、雪が屋根から落ちるとどうなるでしょうか?
雪はパラパラと軽い印象ですが、降り積もり、引き締まると氷の様な固く重たいものになります。それが、頭上から落ちてきて、人に当たったら、怪我どころじゃすみません。命にかかわります。
下の写真は、
雪の落下で、ひん曲がった柵。
落雪は、すごい破壊力があるのが分かります。
2-2
雪かき暗黙のルールその2:
道の雪かきの範囲は、自分の家の前がテリトリー
自分の家の前の雪は、きれいに片付けるというのが暗黙のルール。雪の降らない地域でも、家の前の道路にゴミや、落ち葉があったら片付けますよね。それと同じ感覚です。
実例を見てみましょう。
雪かき取材1件目
飛騨市宮川町の郊外にあるSさん宅です。
道路の雪かきの範囲は、敷地の前の道路がテリトリーになります。
2-3
雪かき暗黙のルールその3:
雪を捨てる時は、側溝が詰まらないようにすべし!
集めた雪は、水の流れている側溝にすてます。
詰まらないように、
少しずつ。少しずつ。
雪をつまらせてしまうと、川の下流にある家と、もめ事になります。そりゃそうですよね。上で詰まって、自分の家の雪を流せなかったら困ります。雪捨ては、非常に気を使うポイントです。自分の敷地内に専用の雪捨て槽をつくる人もいるとか。
3-1 近くに雪捨て場があるか?
上記の雪捨て問題は、家探しでもポイントです。
このお宅の様に水の流れる側溝がすぐ近くにあればいいのですが、近くにない場合、トラックに雪を載せて、川に捨てに行かなくてはいけません。この作業は本当に大変です。(重たい雪をトラックに積む、トラックから降ろす作業が発生します!)
家探しの際、近くに雪捨ての側溝があるかどうかも確認してみて下さい。
3-2 屋根の形状をみると、屋根雪が自然に落ちるかどうかがわかる。
今回取材させていただいたSさん宅は、雪が自然と滑り落ちる屋根になっています。
↑Sさんちの雪止めがなく雪が自然と滑り落ちる屋根
↑雪止めがあり、屋根雪が落下しにくいようになっている。
Sさんのお宅は郊外にあり、あまり人通りがありません。屋根から雪が落ちても、自分の敷地内で、人が通らない場所。だからほっといても大丈夫なので、屋根の雪下ろしはしないそう。
Sさんいわく、「屋根雪が落ちる先が歩道だと、雪かきをしなきゃいけない。うちは、田舎で雪が落ちても大丈夫だから、意外と田舎の方が、雪かきは怠け者だぞ(笑)」と言ってました。
家探しをする時、屋根にも注目して見て下さい。この雪止めがついているかどうかで、自然と雪が屋根から落ちる家なのかどうか、雪が落ちても問題ないのかを観察すると、よりよい家探しになると思います。
左から、アルミスコップ、角スコップ、スノーダンプです。
アルミスコップは、軽いけど、固い雪をやると曲がってしまうので、鉄製の角スコップがおすすめ。プラスチック製の物も売っていますが、足でごいごい蹴るので、固い雪にも負けない鉄製のものを愛用されていました!
やっぱり便利!除雪機!高いけど!
たくさん降った時は、除雪機の出番!除雪機を購入してから、ほとんど手で除雪することも無くなったとか。機械があると、やっぱりいいですね。でも、除雪機って結構お高い。。70万円くらいするとか。
除雪機でも、雪がどんどんに降ると、1回じゃだめで、2回位やらないときれいにならないし、ふわふわ雪の時は、風で雪が戻ってきて、取っ散らかって、何をやってるんだかわからんこともあるそう(笑)
雪かき取材2件目
飛騨市河合町の市街地近くにあるお宅です。
このお宅は、家の前が人通りのある歩道で、屋根から雪が落ちると、通行人に落ちて危ないので、屋根の雪かきが必要とのこと。
取材した時は、屋根の雪おろしをした後の、雪の片付けをしていました。
こちらのお宅では、家の前に水が流れる側溝がないので、道路を渡った先にある川に雪を捨てています。
雪を捨てるための知恵が!
アスファルトむき出しだと滑りにくいので、道路を横断するように、雪道をつくっています。
川の柵にドアがついていて、鍵をつけて管理しています。川に落ちないように飛騨市がバーを2本付けてくれました。それでも、勢いよく雪をすてると、危ないので、気をつけて捨てます!
なるほど、場所が違うと、雪の処理の仕方も違うんだなぁと感心。
雪かきの仕方は、誰かが教えてくれるものではないけれど、こちらから、土地の方にお聞きすると、皆さん、本当にやさしく教えてくれます。
「雪が降らない所から引っ越してきたので、雪かきの仕方が分からなくて。」というと、雪はどこに捨てた方がいいとか、雪支度の仕方をきっと教えてくれると思います。
また、雪が降った翌朝に、近所の人と、「ふりましたね~」「今日は少なかったので、よかったですね。」なんて、会話をしながら一緒に雪かきすると、なんというか、一体感が出てきます!
地域に馴染んできたなと感じます。
雪かきは、大変な事も多いですが、近所の人とコミュニケーションをとるいい機会でもあります。
もし、移住してみたいなとぼんやりでも、考えている方、ぜひ、飛騨に遊びに来てみてください。実際に足を運んで、そこに住んでいる人と話してみると、少し不安が解消されるかも知れません。
最後に、
2019年2月23日(土)に、私達編集部の新年会があります!グッとくる飛騨で連載しているライター達が集います!移住を検討されている方の参加も大歓迎!ぜひ、私たちに会いに来てください!高山でお待ちしています!それでは。