白川村地域おこし協力隊

石井 直記さん

大学卒業後、東京での就職を経て、現在は白川村の地域おこし協力隊として活躍している石井さん。白川村に移住して約1年ということで、あらゆることが初めての体験だそうです。村での日々の暮らしや感じていることについて、お話を伺ってきました。

DSC_2207

―石井さんは地域おこし協力隊2期生ということですが、そもそも白川村を選んだきっかけはなんですか?

石井

大学で建築の勉強をしていたのですが、新卒で建物のメンテナンスの会社に入り、東京で数年働いていました。古くなった建物の不具合を直したり、建物の検査などの仕事をしていて、できた後の建物に関わることにもともと関心がありました。一方で、地方で起きている空き家のリノベーションのこととか新しいコミュニティの動きとかネットで見ていて、地域での空き家の活用について興味がわいてきたんです。

もやもやと転職を考える中で、ちょうど白川村での協力隊募集の記事を見て、自分の思っていたことがなんとなくできそう、と思い応募しました。

―なるほど、それまで白川村に来たことはあったんですか?

石井

実は履歴書を送ってから、初めて白川村に来ました。応募書類の中に「あなたが考える白川村の魅力は?」というのがあったのですが、正直に「行ったことはありませんが・・」と想像で書きましたね 笑

―そこは正直に書いたんですね 笑 初めてこの地に降りたときの第一印象はどうでした?

石井

やっぱり世界遺産の迫力に「うぉぉぉ!」となりますよね。あとは冬だったのでとにかく寒かった!実家は新潟なのですが、雪もすごいし比べものならないくらい寒かったのを覚えてます。

IMG_4310

―寒さのレベルがちがいますもんね。ところで、石井さんが協力隊でやっていることについて詳しく教えてもらえますか。

石井

僕は2015年の4月から協力隊に着任しました。移住担当で、空き家の情報整理と活用、移住希望者の案内などを担当しています。特にこの1年で主に時間をかけていたのは、シェアハウスづくりでした。

あとは、協力隊全体でやるイベントもあって、白川村ナイトなど定期的に開催しているものもあります。

IMGP4221

―石井さんは移住して1年ということで、全てが初めての経験だと思いますが、飛騨の生活でグッとくることがあれば教えてください。

石井

飛騨ならではのことではないけれど、、水が美味しい、空気が美味しいというシンプルなものや、住んでみて実感したのが人の距離感。今までここまで近い距離を感じたことはありませんでした。

―距離感が近いっていうのは?

石井

ごはん食べに行っても知ってる人がいることが多くて、おしゃべりしたり。こっちが知らなくても、向こうが知ってくれていたりとか。田舎はどこもそうなのかもしれないですけど。あとは、人が少ないというのもいいですね。人が少ないが故のひとりひとりの存在感が強くて、村の一員といった感じが心地良いです。

―いま村の人口ってどのくらいでしたっけ?

石井

1700人弱ですね。少しずつ減っているのですが夏に移住してくれた人もいて、小さな村だから、ひとり増えるだけでもインパクトは大きく感じます。

保育園、学校も個人的にはとても好きなところで。たとえば保育園だったら、まず絶対入れます!待機児童ゼロ。そして、地域の大人がみんな子どもの名前を知ってるのもすごいことだと思います。

―1700人だと、頑張れば全員の名前覚えられそうですね。ちなみに、飛騨だと野菜のエピソードもいくつかあると思いますが、何か心に残っているものあります?

DSC_2203
石井

以前、スーパーで白菜買おうとしたら、知り合いのおばあちゃんに止められました。その白菜戻しなさい、うちの持っていきなさいと。レジに並んでるときで店員さんにも聞こえてるのに。

それでもらいにいったら赤カブと唐辛子もついてきて、これで漬物がつくれるよと。すごいですよね。

―そこまでは自分も未体験です。

白菜エピソードはもうひとつあって、車のバッテリーがあがってしまったときに、知り合いの方にケーブル借りに行ったら白菜がついてきた。本来はこちらが御礼をしなきゃいけないくらいじゃないですか。なんなんですかね、これ。

―冬は白菜、そして夏もすごいですよね。みんな、なんであんなにきゅうりつくるんでしょうね?

石井

そう、ほどほどの量を知ってるはずなのに、みんな同じものをつくっちゃう。それで、きゅうりの消費に困ってたりするのもかわいらしい。

このへんだと、夏に玄関開けたら野菜が置いてあるってよくある話じゃないですか。東京だと玄関に野菜が置いてあったら、怪しくて食べなかったり、穿った見方をしてしまうかも。というか、東京にいた頃は会社の寮に住んでいたので、そもそも部外者は自分の玄関までたどり着けない。東京だと、自分と他人を隔てるものが大きかったかもしれません。

―たしかに、飛騨にいると部外者という人は少なく感じますね。ちなみに、以前と比べて生活の中で変わったことはありますか?

DSC08030
石井

余計なものを買わなくなりましたね、明らかに周りに情報が少なくなったので。なんとなくコンビニに入って、なんとなくパン買って・・というのはないです。

それから、距離の間隔が変わりました。白川村って金沢に1時間、名古屋に2時間くらいとかなんですけど、「近い!」という感覚になりました。最初は隣町に移動するのにも高速使って、とか思っていたのが、山奥にいるけど金沢近い、白川村って意外とアクセス良い場所ですよね、と言えるようになってきました。前は北千住から恵比寿の現場とかに行くと「遠いなー」と思ってたのに。

―わかります、200kmくらいだとサクッと日帰りできる距離になりますよね。

石井

あとは、変わったことと言えば、来たときにおじいちゃんと喋っているときに、「うち駅前だから」という話があって、「え、白川村って電車ないですよね?」と言ったら道の駅の前だった。白川村で駅前と言ったら、道の駅なんだなと(笑)

―自分にとってのあたりまえと、人のあたりまえの違いを感じます。石井さんは1年過ごして流れも掴めてきていると思いますが、これからの野望はありますか?

石井

春からの協力隊の活動で、空き家の改修がまたスタート予定です。用途はこれから決めるのですが、ワークショップ形式でやるので、ここはしっかりやっていきたいですね。

あとは、古道具に興味があるので、それを販売することで村とのかかわりを深めていければ。今は手が回ってないのですが、ネットとイベントでの販売をしていきたいですね。特に布草履とか、ここでつくったものも一緒に販売できたら楽しい。

このへんはまだ構想段階なので、ちゃんと形にしていきたいところです。

―白川村に住みたい、といった方に対してアドバイスがあればお願いします。

石井

白川村では、まず車がないと生活が難しい。バスは限られてるし、スーパーは1軒だけ。買い物に行くなら高速に乗って、と何かしら移動に車を使うので必須です。

白川村にはないものもたくさん。個人的には図書館がないことに物足りなさを感じてます。でも、それは住んでみてわかったこと。そこも含めて楽しんでもらえれば嬉しいですね。

DSC_2253

白川村で1年を過ごした石井さん、東京にいた頃と比べると、生活がどんどんシンプルになって「なければなくていい」という思いで暮らしを楽しんでいるように感じました。役場にいる間も色んな方が挨拶してくれたり、白川村は他の地域と比べても人の数も少ない分、地域全体でひとつの家族のような印象も受けました。

白川村地域おこし協力隊の活動はこちらでチェックできるので、興味のあるイベントがあれば是非参加してみてはいかがでしょうか。

白川村地域おこし協力隊 活動報告ブログ

白川村からこんにちは
http://vill-shirakawa-heritage-mgr.blogspot.jp/

facebookページ
https://www.facebook.com/vill.shirakawa.heritage.mgr

ページの先頭へ戻る