茅葺の要塞

合掌造りといえば白川郷である。かつて日本のいたる場所で見られた茅葺の家は、維持の困難さから次第に姿を消していった。しかし、白川郷に行くと、とんでもなく巨大な合掌造りを見ることができる。写真で見るとわからないが、実物は要塞さながら5階建ての家屋もあるくらいだ。観光客向けにつくった施設ではなく、未だにリアルな生活の場という点が世界遺産にも認定された理由のひとつだと言う。売らない・貸さない・壊さないを三原則とし、村の誇りが詰まった合掌集落は、これからも訪れる人を魅了していくだろう。